Blog
Blog
ブログ
こんにちは!
ここ最近、婚活でのご相談件数が増えてきたのですが、
過去の事例を教えて欲しいという皆さんからのご要望が多かったので、お話しできる範囲内でお伝えできればと思います。
コロナ禍の最中、2020年春でしたが、コロナウイルスがまだ未知数の状況の時で、
相談所の運営も感染対策をどうすれば良いのかを悩んでいた時でした。
あるとき、私のブログをずっと読んでくださっていた女性からのご連絡がありました。
お話を伺うと、ご自身の悩みが深いということで、心理学に興味があったこともあり、
私の相談所に入りたい。という内容でした。
詳しいことがわからない状況でしたので、当時はまだオンラインのサポートシステムが構築されていない時だったので、
十分な感染対策をした上で、その女性にお会いさせていただきました。
背が高く、確か170㎝くらいある女性で、一見すると、普通の可愛らしい女性でした。
その当時、34歳になっていましたが、明るい元気な女性だな!というのが、私の最初の第一印象でした。
最初のカウンセリングでしたので、まずは、相談所の入会というよりは、その女性にどのような背景があって、
どのような悩みがあるかを知ることが優先でしたので、お会いした際に、色々とお話を伺いました。
LINEでは深刻な悩みがあると聞いていたのですが、その悩みとは、若い頃に苛めに遭って、
それ以来、長い間、引きこもり状態が続き、リストカットを繰り返していたことを語ってくれました。
今と同じ6月でしたが、長袖のシャツを着ていたので、私も、何かおかしいと感じていました。
当時も随分、暑かったことを記憶しています。
その当時の彼女は事務系のお仕事をされていましたが、職場では夏服の制服になっていたこともあり、
職場の女性は全て半袖の制服の中で、彼女だけが長袖の制服を着ていたそうで、
周囲の目が常に気になっていたそうです。
半袖の制服だと手首の傷跡が周囲に見えてしまう。
という恐怖心があって、そのことで、職場での環境も、なんとなくぎこちない雰囲気の中で仕事を続けていた状況でした。
年齢的には34歳ですから、結婚を焦る時期にきていましたが、手首の傷跡が気になることで、婚活への躊躇いがあり、
かなり迷った挙句に、私のところへ訪ねてきた。
という流れでした。
一通りのカウンセリングを終えた時点で、プロファイリングの見立てでは、
私の前では明るく振る舞ってはいたものの、実際には、心身共にボロボロの状態だったんですね。
だから、すぐに相談所への入会はやや厳しい。というのが私の判断でしたが、
聞けば、これまでの10年近い期間に、心療内科に通い続けて、
高級外車が購入できるほどのお金を使った。
ということだったんですね。保険診療ではそこまでの費用はかかりませんから、
いわゆる「自由診療」というやつで、精神科医にもよからぬ医師がいることは知っていましたが、
あまりの酷さに憤りを覚えました。
私のところには相談所とは別に、心理カウンセリングのコースがあるのですが、まずはそこからスタートするべきかと悩みましたが、
とはいえ、これまで、散々費用を捻出して、心身共にボロボロになっている女性に、心理カウンセリングのコース費用と相談所費用の
両方は、さすがに無理がありましたので、また、その女性にこれ以上の費用負担は危険と判断したため、
相談所の活動の中に、特別に、心理カウンセリングのコースを取り入れるようにして婚活をスタートさせました。
私の相談所では、活動中に心理カウンセリングのサポートがセットになっていますが、
彼女の場合は、専門的なカウンセリングが別途必要な状況でしたので、
本来は別々に分けるレベルの内容でしたが、すがるように私を求めて来てくださったので、
なんとか救ってあげて、そして、女性としての幸せを掴んで欲しいと思ったんですね。
それがきっかけとなり、その後、心理カウンセリングをベースに、メンタル面の再生と男性心理を学んでもらいながら、
婚活のサポートを続け、その結果、3ヶ月目の後半でご成婚。
という流れになりました。
確か、お見合い成立自体は数名ほどいましたが、実際のお見合い数は2人で、2人目の男性と交際に入り、
そのままご成婚となりました。
既にお見合いが確定している男性に対しては、可能性の高い男性との交際を優先して、
全てキャンセルをしました。
お見合い確定後にキャンセルをするとペナルティで先方の相談所に5,000円を支払わないといけなかったのですが、
チャンスをものにするという点では、それも間違いではなかったように思います。
せっかくの相談所なので、他にも色々とお見合いや交際をしてみる選択肢はありましたが、
交際相手の男性が、その女性のメンタル面で良い影響に繋がると判断したためですが、
結果としては、過去のリストカットのことを含めて受け止めてくださり、
現在もご夫婦で幸せな生活を送っています。
私がいつも会員さんにお伝えしているのは、
「誰と結婚したいか」ではなく、「誰が自分を幸せにしてくれるのか?」ということを前提に婚活しなさい。
というアドバイスをしています。
だからお見合い前のプロファイリングと、交際中のプロファイリングには意識を集中させるのですが、
「誰と結婚したいのか?」という視点で男性を選ぶと、もうその時点では、無意識に、自分自身の「欲求を満たすための婚活」になってしまうため、そこに意識が集中すると婚活は上手くいきません。
しかし、「誰が自分を幸せにしてくれるのか?」という視点で婚活を進めていくと、事実の上で、
最良のパートナーを掴み取ることができます。
イケメンであるかどうかは、その時の巡り合わせのようにも感じます。
どのような人生を送りたいのか?
という意識は誰にもありますが、そこに、「自身の欲求」というものが優先されてしまうと、
「結婚する」という本来の目的から逸れてしまい、「恋愛で結婚をしようする潜在意識」が優先されますから、
何かが起こるたびに、意見が割れて口論になったり、やがて夫婦の関係が悪化していきます。
夫婦とは、生まれた地域や育った環境が異なる他人同士が、人生を共にする作業です。
互いの信頼関係が成長に繋がっていかないと、どんな夫婦にも離婚危機が訪れることになります。
その意味では、夫婦とは、センシティブな関係であり、男女の営みも含めて、生々しい関係である。
ということが言えると思います。
また、人は、肉体のメカニズムだけで生きるのではなく、
誰もが「心」というものを持っています。
だから、何かあるたびに、心が揺れます。
楽しい時には笑顔となり、悲しい時には涙が溢れ出します。
それはそのまま、感情に左右される生き物だということが言えます。
極めて、危うく、脆く、そして不可解な、それが、人の心理と言えます。
心理学とは、人の心の動きを読み取る学問ですが、
そのスキルがあることで、お相手の男性心理を早期に読み取り、それが相談所の婚活でのサポートに役立っています。
そのことをきちんと理解してくれる人は、相談所でどんどん幸せを掴んでいきますが、
そこに理解を示せない人は、我流に走り、貪欲に欲求を追い求めることになりますから、
仮に結婚できたとしても、離婚危機は免れない。ということも事実としてお伝えしておきたいと思います。
なんというか、こればかりは、最終的にはご本人が決めることなので、カウンセラーには限界があるのですが、
私が心理カウンセラーと言っても、その判断が100%になるわけではありませんが、
ただ、その判断が外れることは少ないので、やはり、専門家の意見は参考にしていただきたい。
という思いはあります。
今日ご紹介した女性は、入会当時は、本当に藁をもすがるような、そんな状況の中で私を訪ねて来ましたが、
どんな人にも、過去があります。
人には言えないような、もっと言えば、親兄妹にも言えないような、
そんな悩みを抱えている人は、少なくありません。
だけど、そんな状況の中からでも、人は、必ず蘇生していきます。
だから、もう無理かも?なんて、そんなふうには思っては欲しくないのです。
婚活に疲れた。あるいは、諦めモードに入ると、人間は思考が停止します。
何も考えられなくなる時期がありますが、それでも、諦めないことです。
前だけを見て、後は振り返えらない。
それが、前進への一歩だと思います。
一人で進むのが怖ければ、一緒に進んで行けば良いと思います。
皆さんの心に、どれだけ思いが伝わったかどうかはわかりませんが、
女性の婚活は、再婚も含め、時間経過と共に、その需要はどんどん下がっていきますから、
婚活をすると決めた以上は、迅速に、そして正しい価値判断で、慎重に慎重を重ねる意識で頑張っていただきたいと思います!
やがて7月に入ります。
2022年も折り返しの地点になりますが、まだまだ年内ご成婚は余裕だと思います。
このブログを参考にしていただければ幸いです。
心理カンセラー兼婚活カウンセラー
高山一美